つぶやき

日々のあれこれを気ままに綴っています。

あれから10年

以前書いていたブログの10年前の今日の記事。

10年経っても覚えておきたいことなので、再投稿。

 

パソコンを使うようになって、
手書きで漢字を書く機会が大幅に減った。

当用漢字の歴史について、過去記事にも何回か書いた「漢字は日本語である」(子駒勝美著)に書かれていた。

著者(新潮社校閲部勤務、「新潮日本語漢字辞典」を企画、執筆、編集」)によると
普通の人が日常生活の中でよく使う、よく目にする漢字は2千字程度
昭和56年内閣告示の「常用漢字表」に掲載された漢字は1945字
常用漢字表とは
「法令、公用文書、新聞、雑誌、放送など、一般の社会生活において、現代の国語を
書き表す場合の漢字使用の目安を示すものである」
昭和56年の常用漢字表は4番目のものである、
3度目の昭和21年4月、1295字と大幅に減らしたものを一旦決定するが、日の目を見ずに消え、わずか半年後の同年11月字数を1850字と増やした「当用漢字表」が発表された。
この中からさらに881字を選び出し、「義務教育の期間に、読み書きともにできるように指導すべき漢字」として昭和23年に制定されたのが「当用漢字別表」で
私達はこの基準に基づいて学校で漢字を習ってきたわけだ。

小学校で覚えるべき範囲とされた漢字は「教育漢字」と呼ばれ、何度かの改訂を重ね、現在では1006字となっているが、もとになったのは、敗戦直後の「当用漢字表」である。これが私達の「漢字力」を左右してきた重要なものである。
しかし、読んで字のごとく”当座用立てるための漢字表”だったはずである、
それが”当座”どころか56年の「常用漢字表」まで35年間にもわたって改訂されずにいたのはなぜなのか。そもそも、そんなものを作って漢字の使用を事実上制限することは、果たして妥当かどうか。

 

漢検は受けたことはないけれど、
もし今この約1000字の中から、難しい100字を選んでテストされたら、
正解はどれくらいになるだろう、ちょっと考えたくない。