ドキドキ
ここ数年、風がよく吹いて、おまけにその風が前より強くなってきているように感じる。飛行機に乗っている時も何回か怖い思いをした。台風ではないのにまるで台風かのような強い風が吹くこともしばしばある。
引っ越し先のベランダは狭く、柵の外側に物干し竿を通して、そこにハンガーを掛けなければならない。洗濯物を干すたびに少し緊張して、ピンチで止めたことを数回確かめている。絶対に飛ばされないように、部屋に上がる時、もういちど振り返って見直す時さえある。
それほど注意していたのに、今朝何と干す前のスタンドの移動でそこにかけてあった複数のハンガーを下の階の庭に落としてしまった!
あーーーー!
2か月以上気をつけて、今日より風の強い日さえ、無事に過ごしてきたのに、よりにもよって、今朝のようにほとんど無風の日にこんなへましでかすとは。
どうしよう。
田舎と違って、隣に誰が住んでいるかもわからない、越して間もないこのマンションで、隣室を訪問するなんて。。。
案ずるより産むが易し、というではないか、ついに思い切って階下の部屋のインターホンを押しに行った。結果、まさに、この故事のとおりだった。
住人はまだ若いご夫婦で、優しそうなご主人が小雨で濡れていたハンガーを拾い集め、造作もなく手渡してくれた。
あーよかった。
ここのところ頻発している地震のこともあって、階下の住人さんぐらいとは顔見知りになっていたいという思いもあった。よかった、よかった。