「萌し(きざし)」という意味より、「萌(もえ)」の方が一般的になってしまったのだろうか?
やまとことばにまつわる本を読んでいたら、この漢字本来の意味の、芽が出るから転じて生じた「物事が起こり始める」という意味があった。
改めて見直し、いい言葉だなあと感じた。
辞書には若者言葉と紹介されて「萌え」⁑ある人物やものに対して深い思い込みを抱くと書いてあった。
今の若者達が正しい意味とかけ離れた使い方をしているわけではないだろう。
言葉の変貌を肌で感じられるいい例かもしれない。
辞書に固執するばかりでもない、自分好みの言葉の解釈を楽しむことの萌しを楽しんでいる。